機材・素材の紹介 Introduction of Equipment and Materials探究活動において使用する機材・素材の一例を紹介しています。随時更新していきます。 機材 ( あ行か行さ行た行は行ま行ら行 ) 素材 ( あ行か行さ行た行は行ま行ら行 ) 機材あ行 OHP OHP OHP(Over Head Projector)は、ものを遠方から照らす光源としても使えるほか、台の上に物を置いてスクリーンに投影すること、置いた物が下から光に照らされる様を見ることもできます。 か行 カメラ カメラ カメラは大人が子どもの様子を撮影するためだけのものではありません。子どもたち自身に手渡すことで、子どもたちは自身の見つめる世界を切り取り、私たちに共有してくれます。 懐中電灯 懐中電灯 懐中電灯は子どもたちが扱いやすい光源の一つです。布に光を当てたり、カラーセロハンと組み合わせてその色の変化を探究したりします。 さ行 スポイト スポイト スポイトは少量の液体を吸い上げて、別の容器へと移し替えるための道具です。子どもたちがパレット上で作り上げた色を吸い上げ、保存容器に移すのに活用することができます。初めて使う場合は子どもたちだけではなかなかうまく使えませんが、先生が手を添えて使い方を共有することで、新たなツールを子どもたちは手に入れます。 スタンドルーペ(LEDライト付き) スタンドルーペ(LEDライト付き) LEDライトによって対象を照らしながら観察でき、かつスタンド式なので両手を自由に使えます。対象を拡大して「見る」という用途は同じであるルーペですが、見る対象に合わせて複数種類用意してみるのも良いかもしれません。 た行 タブレット タブレット タブレットは、プロジェクターに接続して壁やスクリーンに描画を映し出す使用法があります。壁に植物を吊るしてプロジェクターを投影し、植物とタブレットの描画をコラボレーションさせることもできます。指でも描くことはできますが、デジタルペンを併用することもできます。 卓上ライト 卓上ライト 卓上ライトで様々な素材を照らすほか、カラーセロハン等の透過素材を光源にあてて色の変化を探究することもあります。 トレース台 トレース台 トレース台は、様々な素材をその上に乗せてライトアップさせたり、光を透過させることで素材をより詳細に観察するために使用します。A1やA2サイズで、縁が白いものをよく使用します。 は行 フレンネルレンズ(凹レンズ) フレンネルレンズ(凹レンズ) シートレンズの一種です。それぞれのレンズを通して、いくつもの対象物が写し出されます。対象を拡大して「見る」という用途は同じであるルーペですが、見る対象に合わせて複数種類用意してみるのも良いかもしれません。 フレンネルレンズ(丸大型凸レンズ) フレンネルレンズ(丸大型凸レンズ) シートレンズの一種で、円形のものです。対象を拡大して「見る」という用途は同じであるルーペですが、見る対象に合わせて複数種類用意してみるのも良いかもしれません。 プロジェクター プロジェクター プロジェクターは、先生たちの振り返りの際に写真や映像を共有するために使ったり、子どもたち同士の活動の振り返りの際に作品や映像を映し出したりするために使用します。 ま行 マイクロスコープ マイクロスコープ マイクロスコープはPCやタブレットに繋いで使用します。有線式の他、無線式(Wi-Fi接続)のものを用いると、より自由に対象物を観察できるようになります。マイクロスコープは、肉眼では見ることのできない植物やモノの断面の拡大図を映し出すことができ、子どもたちを自然のミクロの世界へと誘います。PCやタブレットに映し出した世界をそのままスナップショットとして保存できるものもあり、あとで子どもたちの発見した世界を共有することができます。 ら行 ルーペ ルーペ ルーペは、普段見慣れた景色の別の側面を映し出してくれます。葉っぱを見るとその葉脈が、木肌を見るとその凹凸が目の前に鮮明に現れます。 対象を拡大して「見る」という用途は同じであるルーペですが、見る対象に合わせて複数種類用意してみるのも良いかもしれません。 素材あ行 アクリルコの字型 アクリルコの字型 透明なコの字型のアクリル素材は、素材を上に乗せ、光を当てることで素材の美しさを引き出します。 アルミ皿 アルミ皿 絵の具を混ぜるパレット代わりになる銀色のアルミ皿です。一般的なプラスチック製の白いパレットだと、洗っても絵の具が落ちきらないことがよくありますが、こちらは綺麗に汚れが落ちるので、子どもたちは自らの混色に集中できます。また、分割されていない形状であるがゆえに、偶然に生み出される混色を味わうこともできます。 アクリル積み木 アクリル積み木 アクリル積み木は、OHPやトレース台とともに光の探究において使用することができます。透過性が高いため、その美しさには子どもも大人もハッとさせられます。カラーのものだけでなく、完全な透明のもの、あるいは半透明のものも使用することで、その違いを捉えることができます。 アクリルボックス アクリルボックス アクリルボックスは、水を入れたり、植物を入れたりと、さまざまな使い方ができます。また、ボックスの形態だけでなく、板状・コの字型、そしてさまざまなサイズのものがあります。レディメイドだけでなく、オーダーメイドでカッティングしたものも入手できるので、活動における用途によって変えてみるのもいいかもしれません。 か行 カラーペン カラーペン ペンを使うと、繊細な描画になります。黒色ペンだけを使うことで、描く対象の形に集中することもできますし、様々な色彩のペンを準備することで、子どもたちの描くものの幅を広げることができます。どのようなねらいのもとで環境をデザインするかによって、描画のためのツールを変えることは重要です。 緩衝材(プチプチ) 緩衝材(プチプチ) 緩衝材に絵の具をつけてスタンプにしたり、ベッドに見立てたり、多様な使い方を子どもたちが発見します。透過素材として、光を当てることで新しい世界が広がることもあるかもしれません。 カラーセロハン カラーセロハン カラーセロハンは光を透過するため、卓上ライト、懐中電灯、日光などさまざまな光源とともに使用することができます。 さ行 白い布 白い布 シンプルな白は、素材の色や形を引き立たせます。また、光との相性も良く、影の美しさも引き立たせます。子どもたちが見つけた自然物や作り出した色、作品を白い布の上に並べた様はとても美しいです。子どもたちも自分たちの見つけたもの、作り出したものの美しさに気づくことができます。 白い皿 白い皿 白い陶器のお皿は、葉っぱや枝、実などの自然物を並べると、その素材の色や素材感を際立たせ、とても美しく見せてくれます。子どもたちが拾ってきたものたちを「魅せる」ディスプレイを考えるのに使用しても良いかもしれません。 白い紙 白い紙 白い紙にも様々な種類があります。大判、小片、硬いもの、柔らかいもの、透かしの入ったもの、エンボス加工の入ったもの……。種類としても普段よく園で使われる画用紙だけでなく、和紙、クラフト紙、マット紙、模造紙、ロール紙など、様々なものが思い浮かびます。絵を描く紙としてだけでなく、子どもたちがこれらの白い紙とどう出会い、どう接していくのかを考えながら、環境設定をしてみるのも面白いかもしれません。 シャーレ シャーレ 微生物の生育や細胞培養において使用されることの多いシャーレ。ここでは採取した種や毬などの、小さな自然物を保管するために使用しています。また、パレットとして使用することもできます。 製図ペン 製図ペン 製図ペンの細さは、繊細・緻密な子どもたちの表現を引き出してくれます。また、0.05、0.4、0.8mmなど様々な太さのものを用意することで、子どもたちの表現をさらに多彩なものにしてくれます。黒色だけだからこそ生み出される、線画のみの繊細な世界、書き込み量の多さは圧巻です。 た行 透明な容器 透明な容器 絵の具を入れるために使われている透明な容器。透明であることは、絵の具の色の鮮やかさを視覚的に訴えかけてきます。また、透明な容器の中で混色を行うと、その変化を微細に目の当たりにできます。 土粘土 土粘土 園でもよく使用される紙粘土や油粘土とはまた異なる感触の土粘土。「地球の一部」であり、唐津、美濃など地域による違いがあります。粘土には、幼児クラスだけでなく、0歳などの乳児クラスの子どもたちも「出会う」ことができます。触れる、ねじる、穴をあける、積む、混ぜるなど思い思いの出会いを見せてくれます。 【実際に使用した粘土】 ・土粘土 彫塑用 10kg ・陶芸粘土 美濃赤土 10kg ・陶芸粘土 唐津焼用 10kg など ドーム型ルーペ ドーム型ルーペ つぶさに観察するのに欠かせない拡大鏡。中でも卓上に置くことのできるドーム型の拡大鏡は、対象の上に置いたまま絵を描いたり、2〜3人で頭を突き合わせて観察するのに適しています。 は行 筆 筆 たぬき、りす、羊など、動物毛の筆にはたくさんの種類があります。子どもたちは、初めて見る筆を知るために、手だけでなく顔やお腹など身体の様々な部位で触れて知ろうとします。画材との出会い方のデザインには大きな可能性があります。 紐(毛糸・モール・ロープ) 紐(毛糸・モール・ロープ) 紐にも、様々な特徴をもつものがあります。それぞれの特徴を生かしながら、物をぶら下げたり、装飾として巻いたり使うことができます。素材の特徴によっては、細かい作業が必要なものや、ダイナミックな動きを必要とするものがあります。 ビー玉 ビー玉 光が当たったときの美しさ、コロコロ転がる形状を特徴とするお馴染みの素材です。子どもたちは、ビー玉に絵の具をつけたり、カラーセロハンで巻いたり、多様な使い方を発見します。 ま行 丸型水そう 丸型水そう 一般的に水を入れて使う透明な容器も、底が上になるように置くと、素材を乗せるための台となります。透明な素材の場合、光に照らすことで素材の美しさを引き出し、子どもたちの興味を惹きつけます。 模造紙 模造紙 模造紙を複数枚繋げることで、大きな紙を作ることができます。大きな画材は、子どもたちの動き・表現をダイナミックにします。 蜜蝋クレヨン 蜜蝋クレヨン 蜜蝋と天然素材の顔料で作られており安全性が高く、「美しい発色と透明感」を特徴とするクレヨンです。混色やフロッタージュができるほか、上から絵の具を塗り重ねるとクレヨンの描画が弾かれて浮かび上がってきます。 ら行 リボン リボン ラッピングや、何かをぶら下げるために使われるリボンです。色や太さのバリエーションもあります。また、プレゼントを頂いた際のリボンを再利用することもできるかもしれません。 ロール紙 ロール紙 子どもたちの身体の何倍もある紙に描く経験は、子どもたちにとって大変なことです。しかし、大きな紙に描いている子は小さな紙にも描けます。ダイナミックな活動が生まれます。